公益財団法人 日本漢字能力検定協会(漢検、京都市)は、京都大大学院医学研究科(臨床神経学・精神医学)との共催シンポジウム「人生100年時代 なぜ今、漢字の手書きが重要なのか?~基礎学力の形成から認知症予防まで~」を12月18日(日)に、会場とオンライン併用で開催する。
漢検は2017年7月から約5年間、京都大との共同プロジェクト「ライフサイクルと漢字神経ネットワークの学際研究」を実施。研究で、漢字の認知機能に及ぼす効果を科学的に検証した結果、「子どもの基礎学力形成、高齢者の認知症予防と漢字の手書き能力との関連を示すことができた」としている。シンポでは研究成果をわかりやすく紹介するとともに、漢字教育の専門家も交えて討論をするという。
会場は、京都大吉田キャンパス百周年時計台記念館 百周年記念ホール(京都市左京区)で定員500人。オンラインは定員なし。参加費は無料。シンポは午後2時~4時30分。会場参加は申し込み不要。オンラインは事前に申し込む(締め切り12月18日12時)。
・https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_F1RuNHswS9GAHMLLzrh04A#/registration
主なプログラム、登壇者は以下の通り。
・「デジタル時代における国語科の手書きをどう考えるか—漢字習得の観点から—」
棚橋尚子教授(奈良教育大国語教育講座国語科教育)
・「これからの時代に漢字を手書きで学ぶ意義—認知機能の生涯発達の観点から—」
大塚貞男・特定助教(京都大医学部付属病院精神科神経科)
・「『超高齢化』と『デジタル化』の共存社会において漢字の手書きを再考する —認知症予防の観点から—」
葛谷聡・准教授(京都大医学研究科臨床神経学)
漢検は「今後の新型コロナ感染状況で入場定員を減らすことや、オンラインのみに切り替えることもあるので、ホームページ(https://www.kanken.or.jp/)で最新状況を調べてほしい」としている。