産業用3Dプリンターのマークフォージド・ジャパン(東京都港区)はこのほど、米国本社がデジタルメタル社(スウェーデン)を買収したのに伴い、独自開発のバインダージェット3D金属プリンターの製品ラインアップを強化する、と発表した。
マークフォージド・ジャパンは、産業用3Dプリンターで幅広い金属材料を活用し、安価な溶融フィラメント加工(FFF)、ハイエンドの粉末床溶融、大量生産に適したバインダージェッティングAM(金属積層造形)技術を提供している。
戦略的連携するデジタルメタル社のバインダージェッティング部品は、マークフォージド製3Dプリンターのデジタルフォージプラットフォーム、ソフトウエア機能、および材料に関する専門知識を補完するという。両社の統合により、マークフォージド・ジャパンは、より多くの市場セグメントにおいて新たな顧客の問題を解決することで、対応可能な市場を拡大するとしている。
また、来日した米国本社の金属製品担当ゼネラルマネージャー・ロス・アダムス氏は、デジタルメタルとの戦略的連携について「日本メーカーはAMにおいて、プロトタイプから機能的な金属部品の大量生産まで、最小限のセットアップで生産が可能になる」と説明した。