外国ルーツの生徒にコミュニケーション研修をプロボノ提供 インパクトジャパン、「リーダーシップ・エコシステム」の一環で

インパクトジャパン 「コミュニケーション研修の様子」

 

 組織・人材開発研修のインパクトジャパン(東京都中央区)は、認定NPO法人カタリバ(東京都杉並区)が支援する外国ルーツの生徒たちに、コミュニケーション研修をプロボノ(無償)提供した。

 インパクトジャパンが提供するプロボノ研修は、若者支援団体への寄付や、団体から支援を受けている生徒へのリーダーシップ開発を目的に、未来のリーダーシップ開発に還流するシステム「リーダーシップ・エコシステム(LES)」の一環として行っている取り組みだ。

 カタリバが運営する「Rootsプロジェクト」(外国ルーツの生徒支援)で行なったプロボノ研修(2度目)は、日本語指導が行き届きにくいなどの課題が存在するという生徒たちに、自分と他者の認知特性の違いを理解し、自己を受容しながら周囲とのコミュニケーションを良好に図っていけるきっかけ作りを目的としている。
 研修では、心理学者ユングのタイプ論をベースに開発した、人間の思考・行動特性を分析するアセスメントツールのInsights Discoveryを使用。日本語を習得中の生徒にも分かりやすい日本語を使い、スライドなどで視覚的に楽しめるようにしたという。

 また、自身の気持ちや考えを聞いてもらう受容の機会を作るため、研修最後には生徒と個別に互いの聞きたいことを通して対話するセッションを行なった。冒頭で緊張していた様子の生徒たちは、5時間の研修が進むにつれ次第に打ち解け、最後には、「来てよかった!」「もう全然緊張していません!」と笑顔がはじけたという。

 参加した生徒からは、「先生からたくさん失敗したという話を聞いて、失敗してもがんばろうと勇気をもらいました」(バングラデシュルーツの生徒)や、「今日のワークショップで自分の強みが分かったので自信とパワーをもらいました」(中国ルーツの生徒)などの声があがったという。

 ・インパクトジャパンのウェブサイト:https://www.impactinternational.com/japan

 

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