
食品機械設計加工業のMFE HIMUKA(エムエフイーヒムカ、宮崎県日向市)はこのほど、新鮮な野菜・果物の鮮度を保持したまま長期保存できるプレハブ型貯蔵庫「fresco」を開発したと発表した。
frescoは独自技術で3~15度の低温度と85~98%の高湿度の維持をともに実現した「低温調湿庫」。庫内の設定を温度はプラスマイナス0・5度、湿度はプラスマイナス1・0%の範囲内で高精度に調節維持できる点が特徴だという。安定した庫内環境が保てるため、野菜や果物の新鮮さを損なわずに長期保存することが可能だという。庫内貯蔵容量が5立方メートル、7・5立方メートル、10立方メートル、15立方メートルの4種類を開発した。
宮崎県は全国有数の新鮮野菜の生産・供給地域。野菜類の鮮度を保持したまま長期保存できる貯蔵庫への期待が高く、低温調湿庫の開発に向けエムエフイーヒムカは2015年から宮崎県工業技術センターと共同研究開発を進めてきたという。
エムエフイーヒムカは「野菜・果物の鮮度保持に最適な貯蔵温湿度環境を確保できる。青果物の鮮度保持貯蔵期間が長いので食品ロスの削減にもつながる」としている。