生物多様性配慮でABINC認証を取得 大和ハウスが建設の物流施設

大和ハウス工業 「(仮称)Dプロジェクトみえ朝日町」イメージ

 

 大和ハウス工業(大阪市)は、三重県朝日町で建設している生物多様性に配慮した日本トランスシティ(三重県四日市市)の物流施設、仮称「Dプロジェクトみえ朝日町」がこのほど、「いきもの共生事業所認証(ABINC認証)」を取得したと発表した。

 ABINC認証は、いきもの共生事業推進協議会が高い生物多様性への取り組みを評価し認証する。計画地や周辺に生息する植物・鳥類・昆虫類などを対象に自然環境調査を実施し、周辺環境との調和や地域の生物多様性に配慮した「Dプロジェクトみえ朝日町」の整備・地域共生活動計画が評価された、という。

 整備計画は地域の生態系に配慮し、コナラやヤマザクラ、ツツジ類、ヤマハギなどの在来種を使用草木に選定した。また三重県指定の準絶滅危惧種コチドリの生息地の営巣環境を整備するために、砂や小石を敷く取り組みを盛り込んだ。地域共生活動では、地域住民と連携して、周辺の水田や水路などに生息するメダカ、ドジョウなどの生き物をビオトープエリアに放流する計画を立てた。自然観察イベントや環境教育プログラムなど地域住民と連携した保全活動も計画した。

 ABINC事務局は「動物の生息場所に対する配慮が多く計画され、他の模範となり得る計画となっており、特に水辺の観察路としてウッドデッキを配置し、その下を生物が往来できるようにした計画は、限られた敷地の中で工夫を凝らしている良い事例」とコメントした。

 「Dプロジェクトみえ朝日町」は鉄骨造り3階建て。開発面積約7万7400平方メートル、延床面積約6万4200平方メートル。2023年6月30日完成予定。

 

あなたにおススメの記事


関連記事

スタートアップ

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社