アンテナ開発の電気興業（東京都千代田区、以下DKK）はこのほど、低損失基板を採用した「ローカル5G向けのミリ波アンテナ」を新たに開発した、と発表した。
開発したミリ波アンテナは、性能低下を防ぐために「立体的な給電回路構造」と「高性能な誘電体基板（信越化学工業製石英クロスを使用）」を採用し、安定した性能を発揮するという。
新たに採用した基板は、低誘電率・低誘電正接の特性や、低粗度の銅箔に高い接着力を持つため、損失の少ない回路が実現。また多層化した基板の内層に給電線路を立体構成することで、不要放射の抑制となったという。
DKKは今後ついて「今回のアンテナの開発により、これまで困難だった高周波帯（ミリ波帯以上）で安定的な電気的特性を持つアンテナ開発の実現が視野に入った」としている。
