減量の成否決める脳内機構を解明 岐阜大教授ら、マウスで実験

岐阜大学 「24時間の100%食事制限(24h FR)および24時間の50%食事制限(50% FR)の後の1日摂食量(a)と体重(b)の変化」

 

 岐阜大学(岐阜市)はこのほど、同大医学系研究科の矢田俊彦客員教授らの研究グループが、マウスを使った実験で体重を減らすための食事制限後に体重再増加を起こす脳内神経機構を解明した、と発表した。肥満症などの予防・治療への応用が期待できるという。

 食事制限したマウスを使い、食事制限後に摂食量増加をもたらす脳神経内機構を調べた。24時間、100%食事制限した場合、自由摂食にすると摂食量と体重の増加、いわゆるリバウンドが起こった。一方、24時間、50%食事制限した場合は、自由摂食後に持続的な摂食量と体重の減少を示した。この実験の各種データ解析から、食事制限後にエネルギー不足を補うために摂食量を増加させる脳内機構を解明できた、という。この解明結果から、リバウンドを起こさない“ダイエットの鍵”は「適切な強度の食事制限にある」ことが分かるという。

 岐阜大は「(解明の)知見を取り入れた食事療法は、肥満症・糖尿病の予防治療につながる」と期待している。

 

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