マレーシアで大型物流施設に着工 大和ハウス工業、需要増受け

大和ハウス工業 「DPL Malaysia Ⅲ」外観イメージ

 

 大和ハウス工業(大阪市)はこのほど、マレーシアのセランゴール州で、複数のテナントが入居できる大型マルチテナント型物流施設「ディーピーエル・マレーシア・スリー」(DPLマレーシアⅢ)に着工と発表した。

 DPLマレーシアⅢは、地上3階建て。敷地面積6万742平方メートル、延床面積15万6292平方メートル、賃貸面積11万4122平方メートル。最大12テナントの入居が可能。入居企業は電子商取引業者や食品卸売業者、小売業者などを想定している。完成予定は2025年1月31日、入居予定は25年2月1日。首都クアラルンプール中心部から南西へ約27キロ、クアラルンプール国際空港から北へ約40キロの工場や物流施設が建ち並ぶエリアに位置している。大和ハウス工業が手掛けた海外物流施設としては最大規模の延床面積を誇る、という。

 大和ハウス工業はすでにマレーシアで、2020年に「DプロジェクトマレーシアⅠ」(敷地面積3万379平方メートル、延床面積1万7660平方メートル)、21年に「DプロジェクトマレーシアⅡ」(敷地面積2万8660平方メートル、延床面積1万9966平方メートル)を建設した。両施設とも満床となったため、DPLマレーシアⅢに着工した。

 マレーシアでは、新型コロナウイルスの影響などで、電子商取引事業の売り上げが2019年度の約6754億リンギッド(約20兆円)から2021年度には約1・09兆リンギッド(約34兆円)に約70%増加するなど、物流施設の需要が高まっている、という。大和ハウス工業は「海外で物流施設を検討する日系企業や世界各国の企業に対して誘致活動を行い、物流施設の開発を拡大していく」としている。

 

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