産業技術総合研究所（東京本部・東京都千代田区）はこのほど、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル社会を目指し、クリーンエネルギー技術をテーマにした国際会議「第4回RD20」を10月4～6日の3日間、東京都港区の東京プリンスホテルやオンライン形式で開くと発表した。
10月4日は午前9時30分から「テクニカルセッション」をオンラインで開催する。「水素のライフサイクルアセスメント・技術経済性分析」や「再生可能エネルギー発電とインテグレーション」「カーボンマネジメント」をテーマに、オーストラリアやフランスなど各国研究機関の研究者が登壇し議論する。
10月6日は午後1時から、東京プリンスホテルでオンライン参加可能な「リーダーズセッション」を開く。15カ国・地域から17機関の各研究機関長・代表が参加し、第3回RD20で策定した声明（リーダーズステートメント）の実現に向けた行動計画（アクションプラン）を議論する。リーダーズセッションで産総研は、産総研ゼロエミッション国際共同研究センター長の吉野彰氏が基調講演を行うほか、産総研理事長の石村和彦氏がラウンドテーブル・ディスカッションの議長を務める。
4日のテクニカルセッション、6日のリーダーズセッションの参加申し込みは、RD20公式ウェブサイト（https://rd20.aist.go.jp/ja/）から。参加は無料。
また、10月5日は午後1時から、招待制の「国際連携ワークショップ」を開催する。
RD20は、カーボンニュートラルの実現に向けて、世界最先端の技術開発を行うG20各国・地域の主要な研究機関による国際連携の強化や技術革新の促進を目的に2019年に始まった国際的な研究開発の枠組み。各国・地域のクリーンエネルギー技術関連の研究、実践事例の情報交換や国際共同研究の可能性を探ることなどを目指している。
