2025年6月23日=2,269
*がんの転移を知った2019年4月8日から起算
ついに行って来た! 一体どこへ? それは・・・プロ野球パ・リーグの試合だ。
▽最寄りのパ・リーグ球団
わが地元・三重県から最寄りのパ・リーグ球団となると、オリックスバファローズだ。最寄り駅から近鉄電車で行ける。
オリックスは元球団・大阪近鉄バファローズの流れもくむ。2004年シーズン終了後、オリックスブルーウェーブが大阪近鉄バファローズを吸収合併し、オリックスバファローズが誕生した。新しい球団ゆえにオリックス応援ソング「SKY(スカイ)」は現代風で格好よく聞き心地ええです。
▽生きる目標見つけた
そんなわけで観戦したのはオリックスバファローズ対福岡ソフトバンクホークス、舞台は大阪市にある京セラドーム大阪。同球場訪問は生涯2度目である。
と、ここまで話を引っ張ったが、わざわざ見に行った試合の結果は11対1でソフトバンクの勝利。一方的な試合となったが、見応えある戦いだった。どのチームが勝っても楽しければOK。よ~し、これからの生きる目標をまたひとつ見つけた。そぉや京セラドーム大阪、行こぉ!

▽実力のパ、人気もパ
ひと昔前は、「人気のセ、実力のパ」と言ったものだ。でも今や「実力のパ、人気もパ」。現在パ・リーグ首位を走る北海道日本ハムファイターズの人気は、私の周りでも一段と高い。それにしても交流戦はすさまじかった。首位争いはもちろん、何と上位6チームがすべてパ・リーグの球団とは。
セ・パ両リーグの違いは、パ・リーグが採用している「指名打者制度」。投手が打席に立たず打撃専門の選手が出場できる。以前にもここでつづらせてもらった。2022年、時期は今あたりだったように記憶する。
2022年5月の記事の抜粋:指名打者制度のおかげで、スリル溢れる展開が襲来する。攻撃はより攻撃的になり、守備も攻撃的になる。つまり攻撃側は打てる選手が8人体制から9人体制と増し、守備側は相手打者がピッチャーの時にアウトひとつ、と計算できなくなり気が抜けない。
▽あれから3年生きられた
あれから3年も生きて来られた、感慨深い。詳細は当時の記述に譲るとして、賛否両論あるなか、私はこの制度が大好きだ。攻撃側でも守備側でも常に「攻撃的」な野球が展開されるから。しかも両者お互いを成長させることにつながる。好投手の強い球を打とう、強打者を抑える鋭い球を投げよう、などと。まるで矛と盾がどんどん強くなっていくように。
▽不思議な野球
得点を競うスポーツでは、攻撃・守備が目まぐるしく交錯する。サッカーやアメフトなどでは守備から入っても一気に形勢逆転して得点が可能である。またバレーボールではサービスエースが取れないと、むしろサーブ側が不利になり得点を与えてしまう場面もしばしばだ。
しかし野球は攻撃側のみ点が入る種目だ。守備の際には決して得点できない。つまり攻撃・守備が完全に分かれている。誠に不思議であり、実に面白い。
わがユーチューブらいぶ配信、こちらもしぶとく続けてます。チャンネル名「足し算命・大橋洋平の間」。配信日時が不定期なためご視聴しづらいとは察しますが、どこかでお気づきの際にはお付き合いくださいな。ご登録も大歓迎。
応援してもらえると生きる力になります。引き続きごひいきのほど何とぞよろしくお願い申し上げまぁす。
(発信中、フェイスブックおよびYouTubeチャンネル「足し算命・大橋洋平の間」)
おおはし・ようへい 1963年、三重県生まれ。三重大学医学部卒。JA愛知厚生連 海南病院(愛知県弥富市)緩和ケア病棟の非常勤医師。稀少がん・ジストとの闘病を語る投稿が、2018年12月に朝日新聞の読者「声」欄に掲載され、全てのがん患者に「しぶとく生きて!」とエールを送った。これをきっかけに2019年8月『緩和ケア医が、がんになって』(双葉社)、2020年9月「がんを生きる緩和ケア医が答える 命の質問58」(双葉社)、2021年10月「緩和ケア医 がんと生きる40の言葉」(双葉社)、2022年11月「緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡」(双葉社)を出版。その率直な語り口が共感を呼んでいる。
このコーナーではがん闘病中の大橋先生が、日々の生活の中で思ったことを、気ままにつづっていきます。随時更新。