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日本盲導犬協会の多和田悟氏、「ケン・ロード賞」を受賞 映画やドラマにもなった「盲導犬クイールの一生」の主人公

授賞式での多和田悟 常任理事(中央)

 

 公益財団法人日本盲導犬協会の常任理事で盲導犬訓練士の多和田悟(たわだ・さとる)氏は、4月27~29日にカナダ・バンクーバーで行われた国際盲導犬連盟(IGDF)のカンファレンス(学術大会)で、世界の盲導犬育成事業での功績をたたえる「ケン・ロード賞」を受賞した。アジア初の受賞者という。

 多和田氏は、映画化やドラマ化もされた書籍「盲導犬クイールの一生」(写真・秋元良平、 文・石黒謙吾、文芸春秋)で主人公として描かれたことで知られる。映画「クイール」(2004年3月公開)では、盲導犬指導を監修した。

 1974年から日本盲導犬協会で盲導犬訓練に携わっている。2004年に開校した同協会付設の盲導犬訓練士学校で教務長を務め、12年に協会理事に就任した。海外でも国際盲導犬連盟のアセッサー(査察員)として世界各国の盲導犬施設を査察するなど、長年の功績が認められた。

 多和田氏は「IGDFの1986年の創設準備会議の段階から携わってきた。盲導犬業界における国際的な協力関係の重要性に対する思いは、その当時から変わっていない。(中略)これからも世界と協調しながら、日本独特の歩みを進めていきたいと思っている」とコメントを寄せた。

 


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