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ビードットメディカル、タイに「超小型陽子線がん治療装置」導入へ 高齢化によるがん患者増加や都市部の設置スペース問題など解決

タマサート大 Gasinee Witoonchart学長(右から2番目)と古川卓司ビードットメディカル社長(右端)

 

 医療機器スタートアップ企業のビードットメディカル(東京都江戸川区)はこのほど、タイのタマサート大学に、「超小型陽子線がん治療装置」を導入すると発表した。

 陽子線治療は、体内深部にある腫瘍へピンポイントに照射して、副作用を低く抑えることができるがん治療法。ビードットメディカルが開発した「超小型陽子線がん治療装置」は、従来大型だった陽子線がん治療装置を、独自の技術でX線治療装置と同程度のサイズにまで小型化した。

 タマサート大は、タイ国内の高齢化によるがん患者の増加や、都市部に大型装置の設置スペース確保が困難などといった状況を打破するため、導入を決定したという。

 ビードットメディカルは、今回の導入について、「今後タイでの装置販売で必要となる治験も同大学で実施できる。これを起点に、さらなるグローバル展開を目指す」としている。また同大への導入は、医療機器卸・オルバヘルスケアホールディングス(岡山県岡山市)との販売提携によって実現したという。

 


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