局地的、短期的な大気汚染予測を開始 建設技術研究所、AIを活用し

建設技術研究所 「予測値と同時刻の実測値との比較結果(12時間先の予測の例)」

 

 建設技術研究所(東京都中央区)はこのほど、人工知能(AI)を活用して局地的、短期的な大気汚染物質濃度予測サービスの提供を始めた、と発表した。

 自動車の排気ガなどの大気汚染物質濃度の予測は従来、開放空間での汚染物質の拡散が前提。道路両側の高層ビルが連なる「半閉鎖空間」など局地的な予測は難しかった、という。

 今回提供する予測サービスはこの課題を、AIを使うなどして克服。大気汚染物質濃度などの公表データとAIを使って、局地的な大気汚染物質の濃度変動予測に成功した、という。大気汚染物質濃度を観測・公表している全地点の汚染物質の発生、拡散傾向などを19時間先まで定量的に予測できる。

 建設技術研究所は「市街地の交差点などにおける局地的かつ短期的な大気汚染物質の将来濃度」に役立つ、と指摘。「道路交通管理者は交通需要マネジメントを大気汚染物質の将来濃度に基づいて弾力的に運用することができ、高濃度発生日に絞った効果的な沿道環境対策、例えば迂回誘導などの交通転換施策を、計画的に多くのドライバーに周知することできる」としている。

 

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