建物の配管の劣化状態を明示 札幌施設管理、独自のデジタル画像解析技術を確立

札幌施設管理 「口径φ150管の解析サンプル画像」

 

 札幌施設管理(札幌市)は、建物の配管の腐食による劣化状態を調べる非破壊検査技術のエックス線透過検査で、独自のデジタル画像解析技術を確立し、配管残存厚算出の解析精度を大幅に向上させた、と発表した。

 同社によると、これまでは配管の推定耐久年数を正確に算出することは困難だったが、この技術を使った「SPT配管診断」で現実的な年数を明示することができるようになり、更新工事が必要な管種や系統区分けが可能となった、としている。

 配管仕様や系統図、平面図などの配管図面があれば、無料で見積もる。診断費用は、エックス線を20カ所撮影した場合、現地調査から解析診断、報告書提出まで約80万円で、諸費用が別途かかる。

 総合評価は、更新提案時期が20年以上先で10年後をめどに一部再調査実施を提案する「S」から、早急な対処が必要な「D」までの5段階で示される。

 同社は「SPT配管診断による建築物の配管改修・更新工事のコスト削減」で2021年1月、国土交通省や総務省など7省による「第4回インフラメンテナンス大賞」の厚生労働省優秀賞を受賞している。

 ・ホームページ:http://www.sapporo-sk.co.jp/

 

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