全国の優れた食育の取り組みをたたえる「第10回食育活動表彰」(農林水産省主催)の受賞者21団体がこのほど発表された。表彰式は宇都宮市内で6月6日開かれる「第21回食育推進全国大会inとちぎ」で行われる。
同表彰制度は食育活動の普及、発展などを目的に2016年度から実施。今回は都道府県などが推薦した157件の取り組み事例の中から、先進性、継続性、有効性、波及性、実践性を評価基準に、農林水産大臣賞5団体、消費・安全局長賞11団体、審査委員特別賞5団体を選んだ。

農林水産大臣賞を受賞したのは、川口市食生活改善推進員協議会(埼玉県)▽東京学芸大学こどもの学び困難支援センターさくら教室学生チーム(東京都)▽香川県立三本松高校「三高みんなの食堂プロジェクト」(香川県)▽NPO法人鳴子の米プロジェクト(宮城県)▽京阪百貨店(大阪府)―の5団体。

川口市食生活改善推進員協議会は、幅広い年代を対象にした食育教室、調理実習、地域伝達講習に取り組む中で災害時に活用できる防災食を学ぶ機会を設けたり、多国籍料理を学んだりする食育の推進活動が評価された。東京学芸大のさくら教室学生チームは沖縄県名護市内のこども食堂と連携し、同県内の教育機関・企業・地域と共同した食品開発やハイブリッド型学習支援、食育紙芝居などの食プログラムを展開している。

三本松高校のプロジェクトは、生徒が生産者と連携して校内の学食を立て直したほか、校内での野菜栽培や地域交流カフェなどに挑戦している。鳴子の米プロジェクトは地域支援型農業を20年間実践。田植えや稲刈りなどの体験を通して「山間地農業」への理解促進を図るほか、おむすび直営店や農と食を学ぶ塾など多彩な取り組みをしている。

京阪百貨店は地域内の大学、企業、団体、行政、生産者らと連携した各種食育イベントなどを開き、多くの人が食について考える機会を提供している。
審査委員会(7人)の審査委員長を務める中嶋康博・日本栄養大学 栄養学部教授は、審査対象事例が「地域における食の循環」の中での自らの活動目的を明確にした上で「地域と連携して活動を進めているか」なども審査ポイントにした、と講評した。

農林水産大臣賞以外の受賞者は次の皆さん。
<食生活改善推進員の部>消費・安全局長賞=東伊豆町健康づくり食生活推進協議会(静岡県)、食生活改善推進団体ママの会(神奈川県)
<食育推進ボランティアの部>消費・安全局長賞=「ひろしま食の手帖」編集部(広島県)、東北生活文化大学スポーツ栄養・地域活性化プロジェクト(宮城県)、城西大学薬学部医療栄養学科「Tokigawa Fish」(埼玉県)▽審査委員特別賞=せいか食育劇団もぐもぐ(京都府)
<教育等関係者の部>消費・安全局長賞=茨城大学干し芋の残渣削減プロジェクト実行委員会(HZP、茨城県)、宮崎大学地域資源創成学部食品科学研究室(宮崎県)▽審査委員特別賞=岡崎医療刑務所食料担当(愛知県)
<農林漁業者等の部>消費・安全局長賞=さいたまヨーロッパ野菜研究会(埼玉県)、めぐみの農業協同組合春里支店(岐阜県)▽審査委員特別賞=なっぱ会(石川県)
<企業の部>消費・安全局長賞=cica(広島県)、森永製菓(東京都)▽審査委員特別賞=大塚製薬(東京都)、厚生産業(岐阜県)
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