オムロンヘルスケア(京都府向日市)は、血圧を測定するだけで不整脈の一種である心房細動の可能性が分かる血圧計搭載アルゴリズム「Intellisense AFib(インテリセンスエイフィブ)」を開発した、と発表した。10月に米食品薬品局(FDA)が、「心房細動の可能性」を検出する血圧計として米国初となる認可をした、という。
同社が1973年に血圧計の初号機を開発して以来50年間蓄積した圧脈波データについての知見や人工知能(AI)技術を使って、脈間隔の変化を詳しく解析することで心房細動の可能性を判別するとしている。
心房細動は、心原性脳塞栓症の要因の一つとされており、日本での有病率は年々増加している。心房細動患者のおよそ4割が自覚症状を伴わない場合があるという。
同社は「この血圧計を使うことで心房細動の発症やリスクを認知していない高血圧患者が心房細動の可能性に気づき、早期発見と治療につながる」と期待している。