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ファンミーティング会場前のキウイブラザーズ

キウイを「知る」「楽しむ」「おいしく食べる」 ゼスプリが「キウイの日」にちなみファンミーティング開催

 9月1日が「キウイの日」であることをご存じだろうか。ニュージーランド産を中心とするキウイフルーツの輸入などを手掛ける、ゼスプリ インターナショナル ジャパン(東京)が、「キウイの日」を前に8月下旬、東京・六本木の結婚式場で「KIWI Lovers ファンミーティング2024」を開いた。キウイブラザーズも登場した会場には、女性を中心に取材関係者らが集まり、キウイを「知る」「楽しむ」「おいしく食べる」などのテーマに沿ったコーナーを通じ、キウイの魅力を再発見する場になった。

 「キウイの日」は「9」と「1」で「キウ(9)イ(1)」と読む語呂合わせから制定。夏の暑さが残るこの時期に、栄養豊富なキウイで元気に過ごしてほしい、という同社の願いが込められているという。

キウイの栄養素充足率について話すゼスプリの栗田さん

 

サンゴールドキウイとモッツァレラチーズの生ハムバジル包み(左)とキウイのブルスケッタ

 

▽「小さな果実で大きく貢献したい」

 同社の渋佐奈甫美マーケティング部長が「日本でビジネスを開始して今年で32年になりました。キウイは日本で代表的なフルーツの一つとして親しまれるようになり、感謝の気持ちと、もっとキウイを知っていただこうと、このような会を用意させていただきました」とあいさつ。

 渋佐さんは、キウイの国内販売数がここ10年で約1.5倍の成長を遂げていることを明らかにし、好調の要因の一つには、ブランドの顔として果物業界をリードしている、日本発のキウイブラザーズの存在があることを強調する。

 「販売の拡大を目指すだけではなく、10種類の栄養素が詰まったこの小さな果実を通し、日本の生活者のみなさまの健康により大きく貢献したいと考え、8月4日の栄養の日に、『栄養改革プロジェクト』を公表しました」とも語った。

 次に栗田麻衣子PRマネージャーが登壇し、「キウイの健康価値、研究」と題してレクチャー。栗田さんは、キウイフルーツの栄養素や健康に期待される効果について、ニュージーランドだけではなく世界各国で研究されていると紹介した。

 キウイは身近なフルーツの中で「栄養素充足率」がナンバーワンであることを説明。栄養素充足率とは、フルーツ100グラムを食べたとき、ビタミンなど17種類の栄養素が、基準値に対しどれだけ含まれているのかを示したもので、黄色のゼスプリ・サンゴールドキウイ(サンゴールド)は15.9で、緑色のゼスプリ・グリーンキウイ(グリーン)が12.5と、イチゴの9.2やバナナの8.2などを上回っている。

 さらに、栗田さんは「キウイには、現代人に不足しがちな食物繊維やビタミンCをはじめ、健康にとって大切な10種類の栄養素が詰まっています」とも話す。グリーンは、食物繊維が豊富に含まれていることから、便秘の改善の効果が期待できる一方、ビタミンC、Eが多いサンゴールドは、免疫機能や肌の健康サポートの効果が期待できるとしている。

 講演を聞いていると、会場にはキウイを使った料理が次々に登場。前菜はサンゴールドキウイとモッツァレラチーズの生ハムバジル包みとキウイのブルスケッタ、主菜はキウイソースでいただくローストビーフとベーコンとプチトマトのキウイパスタだ。

 試食してみると、サンゴールドキウイとモッツァレラチーズの生ハムバジル包みは、キウイの酸味と、生ハムの塩味、チーズのまろやかさが一体化し、キウイを活用した料理の可能性の広さを実感できた。

クイズを出題する西山教授

 

自分でアレンジした腸活パフェ

 

▽キウイは皮ごと食べることができる!

 次の「知る」コーナーは、キウイ大好き人間を公言する、駒沢女子大学人間健康学部・健康栄養学科学部長の西山一朗教授による講演とクイズタイムだ。西山教授が用意してきた「キウイは皮ごと食べることができる。〇か×でお答えください」に対し、会場の参加者は配布された「〇×パネル」で回答。キウイ愛好者が多いとあって「〇」の答えが目立つ。

 西山教授は「安全性についての厳密な基準をクリアしていますので、水で洗うだけで大丈夫です。皮がなめらかなサンゴールドはもちろん、表面に毛のあるグリーンキウイも皮ごと食べることができます」と解説。キウイに関する質問は10問超で、「キウイに含まれるタンパク質分解酵素はキウイ独自の成分である。〇か×か。」(答えは〇で、グリーンキウイにはタンパク質分解酵素の「アクチニジン」が豊富に含まれる)など、専門的な知識を問われる場面もあったが、回答が説明されるたびに会場からは「これは難しい質問だった」「知っていた」などの声が上がった。

 この日の最後のコーナーは、相模女子大学の栄養科学部・健康栄養学科の柳沢香絵教授が監修した「キウイで自分流・腸活パフェをアレンジ!」。柳沢教授は、30代女性が1日に不足している食物繊維量(2・1グラム)の摂取を目標に、グリーンキウイをベースに、ブルーベリー、コーンフレーク、寒天、きなこなどをトッピングし、自分流のパフェを完成させてくださいと呼びかける。パフェの基本となる、冷凍グリーンキウイは花びらを広げたようで、参加者は「きれいで、食べるのがもったいない」などと感想を言いながら、思い思いに腸活につながる素材をデコレーションしていった。

 ゼスプリ インターナショナル ジャパンの渋佐マーケティング部長は「日本人の栄養状態や食生活には大きな課題があるといわれています。私たちは『栄養改革プロジェクト』を通して、誰もがバランスのとれた食事を楽しく、手軽にとれる社会を目指す取り組みを行っていきたい」と力を込めた。


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