IT企業スマートバリュー(大阪市)の子会社One Bright KOBE(ワン・ブライト・コウベ、神戸市)は、再開発を進めている神戸港の新港第二突堤エリアの愛称が「TOTTEI」(トッテイ)に決定したと発表した。神戸の発展を100年以上支えた「突堤」の名前を継承し、国際貿易港として活発な文化交流を担った歴史をエンターテインメントという新しい形で受け継いでいく思いを込めた、という。
トッテイは、来年4月開業予定の約1万人収容のアリーナ「GLION ARENA KOBE」を中核施設とし、周囲にはオープンテラスのレストランやカフェで食事ができる「FOOD&SHOPエリア」(仮称)、海と山の景観を楽しめる「TOTTEI PARK」を整備する。民設民営ならではの柔軟な発想で「神戸のエンターテインメント最先端エリア」を目指す。
アリーナは、バスケットボールBリーグの「神戸ストークス」の本拠地となるほか、音楽コンサートやスポーツ、eスポーツ、企業式典などさまざまなイベントに活用する予定。TOTTEI PARKには、イベント開催時に観客席にもなる建築物を建設するという。
今回の開発計画は、2022年12月の港湾法改正で認められた新制度に基づく。民間事業者が港湾緑地を管理者(自治体)から借り受けて収益施設を整備し、収益を港湾緑地の維持管理に充てる仕組み。ワン・ブライト・コウベは今年2月、新制度に基づくものとして全国で初めて計画認定を受け、25年4月1日 から30年間、港湾エリアの貸付を受けた。