山形県は、県特産のサクランボについて「超大玉の新品種『やまがた紅王(べにおう)』が本年度から本格デビューした」と発表した。
県によると、「やまがた紅王」は20年以上を費やして開発し、大玉でツヤがあるのが特徴だという。「『佐藤錦』『紅秀峰』というツートップに並ぶサクランボの“王様”」として、名称は1万5000を超える公募の中から決めた。
品種の特徴は、果実の大きさが3L(28ミリ)中心の大玉で、糖度が20度程度と甘く「色づきが良くツヤがあり、果肉が硬いため輸送に強く日持ちが良い」と説明。販売期間は7月上旬ごろまでで、店頭価格は1パック(100グラム)が3000円前後だという。
また、大きさが4L(31ミリ)以上で、果皮の着色(色づきの基準)が「やまがた紅王」より数値が高い果実を「やまがた紅王プレミアム」として販売する。
山形県では現在約2700人の生産者が約3万本の「やまがた紅王」の樹を育てているといい、今シーズンは20トン程度を出荷、「収穫量は毎年増加する予定」としている。