デジタルクローン「P.A.I.(パーソナル人工知能)」開発のオルツ(東京都港区)はこのほど、同社が開発した大規模言語モデル「LHTM-2(ラートム・ツー)」を基盤としたノーコードエージェント生成プラットフォーム「altBRAIN(オルツブレイン)」のα版(試作版)を発表した。
「エージェント」とは、人間の代行として処理を実行するソフトウエアの通称。「altBRAIN」では、キャラクター生成をはじめ、ゲーム攻略エージェントや医療などの問診で使用可能な問診エージェントなど、さまざまなエージェントの作成をノーコードで行うことができる。発表したα版は、エージェントを約20種類が利用(無料)できるが、7月を公開予定の正式版では100体以上のエージェントの提供を目指しているという。
「altBRAIN」は、チャットアプリのLINEやSlackなど、多用なプラットフォーム上でエージェントを自動生成することも可能だという。例えばLINE Bot(自動返答するプログラム)なども容易に作成することができ、コミュニケーション領域でも新たな可能性を追及することができるとしている。
また「altBRAIN」は、拡大する大規模言語モデルのニーズに柔軟に対応できるので、エンターテインメント領域から、企業内のエキスパートシステムやFAQシステムまで、多様な用途に応じたエージェントをスピーディーに構築することがでるという。また同社は今後、プラットフォームの利用者数の拡大を目指すとともに、企業からのエージェント生成の受託生産も行う予定だという。