日立製作所（東京都千代田区）はこのほど、インド・デリーの高級複合住宅に設置する高速エレベーター40台を受注した、と発表した。
グループ企業の日立ビルシステムや日立リフトインド社を通じて、インドの開発会社ユニティグループから受注したという。
エレベーターは、定格速度分速150～180メートルと高速。地震時は安全対策として、揺れを検知しエレベーターを最寄り階に停止させドアを開放する「閉じ込め防止」の地震時管制運転機能を搭載する。
エレベーターを設置する高級複合住宅は、いずれも高さ約143m、地上35階建ての10棟の高層タワーで構成される。2023年完成予定。
インドの昇降機新設の市場規模は世界第2位。需要は年間5万5000台を超える需要があり、今後大きな成長が見込まれている。日立は08年1月に日立リフトインド社を設立し、インドの昇降機市場に本格的に参入している。
