高知県は、NHK朝の連続ドラマ小説「らんまん」で、植物学博士・牧野富太郎をモデルとした主人公の万太郎がたびたび訪れる「横倉山」についての見どころを発信。「夏から秋が見頃の植物があるので、是非訪ねてみては」と呼びかけている。
県によると、「横倉山」は県中西部、越知町にある標高800メートルの山で、1300種類もの植物がみられる植物の宝庫。牧野富太郎博士が植物採集・研究フィールドにしていたという。山中には樹齢数百年のアカガシの原生林はじめ、世界的にも珍しい「コオロギラン」などの草花が自生しており、隣町の佐川町で生まれ育った牧野博士が足しげく通い「ヨコグラツクバネ」「ヨコグラノキ」「トサジョウロウホトトギス」といった新種を見つけ、発表した。
これからの季節は、コオロギラン(8月)やトチバニンジン(8月中旬)、秋にはジョウロウホトトギス(10月)やアサマリンドウ(10月)が見頃を迎えるという。
さらに、横倉山は地質学的には日本最古の部類に属する4億年前後の地層・岩類が広く分布する所として知られるといい、「日本最古の化石産地」「日本最古の植物化石(鱗木=リンボク)産地」「日本最古の火砕流堆積物」「日本最古のピソライト(“雨の化石”)」など話題性に富んでおり「地球の歴史を解明する上で重要な存在で、“ロマンを秘めた山”だ」とアピールしている。
県は「観光客のニーズに合わせたガイド同行型のトレッキングツアーを定期的に実施しているのでお薦め」としている。