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ミモザの花束を手にする澤森一貴課長

中小企業に関わる女性に感謝の輪を 大同生命がミモザ・チャレンジ

 国際連合が提唱する3月8日の国際女性デーに合わせて、大同生命保険(大阪市)が中小企業に関わる女性に感謝の輪を広げようとの取り組み「Daido Mimosa Challenge(ダイドウ・ミモザ・チャレンジ)」を行っている。ミモザは国際女性デーのシンボルとなっている花で、花言葉は「感謝」。営業担当者や取引先企業の女性にカードやメールで感謝を伝える活動を推進するほか、関連イベントにも積極的に参加するとしている。 第1回の取り組みとなった昨年は、8人のメンバーが中心となったが、2回目となる今回は「活動の輪を広げる」をテーマに、活動の核となるプロジェクトへの参加を広く社内に募ったところ、本社だけでなく、全国に約120ある支社からも参加があり、計400人弱が中心的なメンバーとなっている。

 主な活動内容としては、「周囲の方に『感謝の気持ち』と『笑顔』を届ける!」ことを目的に、オリジナルメッセージカードやデジタルサイネージを活用している。

 特にメッセージカードは支社のメンバーからの意見を取り入れ、資料などに添えられるような名刺大のカードを用意するなどバージョンアップを図っている。また、社内に設置したデジタルサイネージに社の役員も感謝のメッセージを掲げ登場するなど、社員一人一人の日常で目に触れる機会を増やすことで、活動の周知に取り組んでいる。

名刺大に作られたメッセージカード

 

 中心メンバーの一人、三岐TKC営業部の澤森一貴課長は「われわれの会社は恥ずかしがり屋さんが多いけど、何かきっかけがあれば日ごろからの感謝を伝えられる」と笑う。顧客に感謝の輪を広げることはもちろん、大同生命が会社として女性活躍やジェンダー平等を推進していることを発信する意味も大きいという。

 大同生命は「想う心とつながる力で 中小企業とともに 未来を創る」がミッション。中小企業の経営者が悩みを相談するプラットホーム「どうだい!」を展開しているのも、そうした理念に基づいたものだ。今回の「ミモザ・チャレンジ」について、澤森課長は「日頃から周りの方に感謝をしているが、それを言葉など形にして伝えたことはあまりなかった。今回の活動は感謝を伝えるきっかけになっており、お客さまとのさらなる信頼関係を築く良いきっかけにもなっている」と話した。

 大同生命は、日本女子大を創設するなど女性教育に尽くした広岡浅子が創業者の一人に名を連ねる。広岡は、大同生命の運営が軌道に乗ると、自らは身を引き、市川房枝らと女性の権利拡張の活動に身を投じた。澤森課長は「18年前に入社した時にある先輩から『わが社の仕事は過去の人の積み上げの上にある』という話を聞き、120年を超える会社の歴史の重みを感じた。そういう意味で、広岡浅子のDNAが会社の文化として受け継がれているのだと思う」と話した。

 国際女性デーは別名「ミモザの日」。この日に男性が女性にミモザの花を贈るイタリアの習慣が世界に広まったためという。大同生命では、ミモザが黄色くかわいらしい花を咲かせる4月中旬ごろまでを活動の実施期間とする計画だ。


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