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Tokyo Future Work Award大賞を受賞した富士水質管理の白山隆一社長(中央)=東京都新宿区の京王プラザホテル、2025年1月15日
大賞受賞企業が賞金を能登に寄付 先進的な働き方の企業をたたえる Tokyo Future Work Award表彰式
先進的な働き方を推進する東京都内の中小企業をたたえる「Tokyo Future Work Award」(東京都主催)の表彰式が東京都内で開かれ、ITを活用して業務の効率化に取り組む、水道業の富士水質管理(東京都世田谷区)が最優秀の「大賞」に輝いた。あいさつした同社の白山隆一社長は「社員一人一人の毎日の小さな積み重ねが今回の大賞につながった。社員と喜びを分かち合いたい」と述べた上で、水道インフラを支える一企業として、現在業界全体で取り組んでいる能登半島地震の復旧・復興のために大賞賞金50万円を全額、同地震の被災地に寄付することを表明した。
ビルの給排水施設や浄化槽の保守点検などを行う富士水質管理は、人口減少などを背景とした人手不足への対応策として、ITを活用した業務のデジタル化を推進。「直行直帰」が可能となる働き方改革を実現したり、女性やシニアの技術者が働きやすい雇用環境をつくったりするなど社員の生産性向上につながる工夫を重ねたという。白山社長は「どれも当たり前のことばかりだが、われわれの働き方改革の取り組みが正しいのかどうかを客観的に確認するため今回、Tokyo Future Work Awardに応募した。大賞受賞は望外の驚き」と喜んだ。