金属加工製品の製造販売などを手がける日本化学産業(東京都台東区)はこのほど、福島県いわき市の「いわき四倉中核工業団地」での金属リサイクルのパイロットプラント建設・技術開発について、経済産業省から「重要鉱物の供給確保計画」の認定を受けたと発表した。
プラントは、電気自動車(EV)の使用済み二次電池の金属リサイクルのために、技術実証から事業化に向けた取り組みの一環として建設し、2024年度中に着工、26年3月完成する予定。
同社はこれまでの金属リサイクルに関する技術を活用し、EVの使用済み二次電池に含まれる、ニッケル、コバルト、リチウムといった金属を分離・精製し、再びEV向け電池材料に戻す技術開発に取り組むとしている。
具体的には電池のリサイクルに必要な「ブラックマス」(回収後の電池を粉砕してできる、さまざまな金属が混じった粉体)を生産する。
経産省は9月10日、この実証事業について「重要鉱物の安定供給の確保計画」に認定した。