不二高圧コンクリート(熊本市)は、コンクリートの経年劣化に伴うひびを自動補修する製品「バジリスク」を熊本県内の工事用に出荷したと発表した。
バジリスクは、特殊培養したバクテリアとポリ乳酸を生コンクリート製造時に混入することで、経年劣化に伴うコンクリートのひびがバクテリアの代謝活動で自動的に修復されるという。コンクリートの寿命を延ばす商品で、會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)が2020年11月、量産化を始めた。
熊本県内の農業用水路工事5件で使用する。農業用水路のコンクリートは毎年ひびが生じ補修負担が大きいことから、経費削減などを目的に工事発注者から注文があったという。合計で計28.42トンの二酸化炭素削減も見込めるという。