アートとして飾れる絵画のフレームに災害時トイレキット30回分を収納した「sonae 備絵」を手がけるドリームホールディングス(福岡市)は、3月23日に運行を終了する蒸気機関車「SL人吉」の引退を記念し、限定コラボレーションとして「sonae 備絵 SL人吉ver.」を制作し、人吉駅と熊本駅にそれぞれ寄贈した。
「sonae 備絵」は熊本地震や九州北部豪雨で被災した女性社員の実体験から生まれた商品。人吉駅が豪雨災害時に避難所となったことと、熊本駅が熊本地震から目覚ましい復興を遂げたことから、寄贈先として選んだ。
「sonae 備絵」は災害時におけるトイレの備えの必要性を広く知ってもらおうと、さまざまなアーティストの作品を展開している。「SL人吉ver.」は、鉄道カメラマンとしてSL人吉も多数撮影している福島啓和さんとコラボした。SL人吉の運行が101年であることにちなみ、101個を特設サイトで限定販売する。商品には特別な86(ハチロク)ミニプレートが付き、シリアルナンバーが入る。表と裏で2種類の作品を収めている。販売価格は3万8500円。