1月15~19日にスイスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)の期間中、日本の文化や和食などをPRする「ジャパンナイト2024」が開催された。世界の政財界関係者らに、日本への理解を深めてもらうのが狙いで、「日本食品海外プロモーションセンター」(JFOODO=ジェイフードー、東京都港区)は、「日本食や日本産酒類の提供を通じて日本の食文化とその魅力を発信した」としている。
JFOODOによると、「ジャパンナイト2024」は17日に現地のホテルで開催。約450人が出席し、和牛やブリ・ホタテ、日本茶、日本産青果物ジュースなどの日本食を味わった。ダボス会議は、世界各国から著名な経営者や政治家、学識者が集う貴重な機会だとして、東欧から招いた職人による正統派の寿司や、日本から派遣した和食料理人による伝統的な日本食メニューを提供。健康志向の高まりを受けて、日本産の糀(こうじ)や甘酒を使用した和牛料理や、ベジタリアン、ビーガン向けに、こんにゃく料理、米菓など多様な食文化を紹介したという。
イベントには河野太郎デジタル相も参加し、2025年大阪・関西万博をPR。出席者からは「日本食は見た目も味も素晴らしい。寿司や和牛は前から好きだったが、初めて食べたこんにゃくもおいしかった」「ジャパニーズウイスキーはもちろんだが、日本酒の味わいも好きだ。もっと魅力を発信してほしい」といった声が聞かれたという。
JFOODOは、海外での日本産農林水産物・食品のプロモーション戦略を策定・実施する目的で2017年4月に設立された。