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チャットGPTによる裁判の訴状・準備書面の自動作成開発を開始 Web staff、本人訴訟オンラインサロンで年内提供へ

「本人訴訟オンラインサロン」

 

 情報サービスのWeb staff(大阪市)が運営する本人訴訟オンラインサロンはこのほど、 オープンAIが開発した大規模言語モデルのGPT-4(チャットGPTの最新版)を活用した訴状・準備書面(答弁書)の自動作成の開発を開始し、同サロン内で年内(予定)に無料提供すると発表した。

 本人訴訟オンラインサロンは、経済的な理由から弁護士による訴訟ができず、自身で裁判を行う(本人訴訟)人たちが体験談、相談、雑談、ノウハウを共有する月額制(2000円)のコミュニティー。本人訴訟の相談掲示板や情報交換掲示板などでは、「養育費の不払い」「情報開示請求(匿名アカウントによる誹謗中傷)」などのノウハウを掲載している。

 GPT-4を活用した訴状・準備書面の自動作成は、ユーザーがGPT-4からの簡単な質問に回答するだけで準備書面が完成するビギナーモードと、AIが生成した三つの反論例から選択するノービスモードが利用できる。生成された反論が不適切だとユーザーが感じた場合は、新たに三つの反論例が生成されるという。

 また、自動生成された裁判準備書面には、構成理由や解説、裁判に向けたアドバイス(口頭弁論に向けた助言や原告からの反論予想など)、用意すべき証拠リストとその説明が含まれる。ビギナーモードでは、質問への回答が準備書面に採用されなかった理由も明示されるという。

 本人訴訟オンラインサロン主宰の吉永安智氏は GPT-4による自動作成について、「なるべく全ての民事訴訟に対応できるようにしたい」とコメントしている。

 


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