労務管理や健康管理に関するサービスを手がける勤次郎(東京都千代田区)は、同社が制作・運営する健康管理システム「ヘルス×ライフ」で、利用者ごとに「健康ポイント」の設定・選択を行うことを可能とした機能を追加。新たな機能について、特許を取得した、と発表した。
「ヘルス×ライフ」は、スマートフォンで健康診断の結果や生活習慣などのデータを管理するアプリ。特許は、健康管理のために利用している企業の社員などが、健診結果や生活習慣、ストレスチェックなどの項目で改善したい目標を利用者個人が選択することができるようにした点だという。
同社は、企業の「働き方改革&健康経営」の推進には「社員が健康増進への高い意識を持ち、ヘルスケアに関する活動を自ら積極的に行うことが大切だ」と指摘。そのためには、健康増進活動に対するインセンティブとして「健康ポイント」が有効だとしている。
多くの企業が社員の「1日の歩く歩数」などに応じて「健康ポイント」を付与し、何らかの特典を与える取り組みを実施しているが、項目ごとに社員が自由に目標を選択できないといった課題があったという。
今回の新機能によって、「ヘルス×ライフ」で蓄積している社員のデータ(健診結果、勤怠、ストレスチェック、生活習慣)の中から、会社側が体重減や血糖値改善、歩数達成といった詳細メニューを設定。社員は自由に取り組みたい項目を選び、“挑戦”してポイントを獲得することができるのが特徴だとしている。
勤次郎が「ヘルス×ライフ」を使って、部署ごとの平均歩数を競うイベントを1カ月間実施したところ、参加した社員約220人の合計歩数が前月比で138%と増加。1日当たりの運動時間が1人10分アップした計算になったという。
同社は「新機能を活用することで、働き方、ストレス、日常生活の運動や食事コントロールなど、社員のヘルスケアに対するモチベーションを相乗的に高めることが可能になる」と説明している。