トラック向け自動運転技術を開発するトゥーシンプル ホールディングス(TuSimple Holdings, Inc. 米・カリフォルニア州)の日本法人TuSimple JAPAN(東京都中央区)はこのほど、日本市場への本格参入を発表し、トラックの自動運転走行テストの動画(一部)を公開した。
2017年に設立したTuSimple JAPANは、2021年に同社の自動運転システムと日本製トラックとの適合作業を行い、シミュレーター検証や専用テストフィールド検証など自動運転トラック走行試験に向けた厳しい検証作業を完了させたという。
その後、今年1月から実施している東名高速道路での自動運転トラックテストに成功し、その様子の動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。今後は(運転手の残業規制強化で物流危機が予想される)2024年からの完全無人自動運転トラック走行実証実験に向けた準備と、物流センター発着を含めた自動運転走行実証実験などに着手する予定だという。
また、すでに米国で自動運転トラックを用いた物流サービスを提供しているTuSimple本社は、21年に自動運転トラックで世界初の完全無人走行テストを成功させ、同年に証券市場(ナスダック)に上場している。
ナン・ウー代表取締役は「自動運転トラック技術の応用には、日本物流業界が直面する “2024年問題” の解決という、重要なニーズがある。自動運転トラックの実用化・応用化をさらに加速させ、一日も早い課題解決に貢献する」とコメントしている。