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二酸化塩素でH7N9型鳥インフルエンザウイルスを不活化 大幸薬品が中国の研究機関と実験、論文を発表

大幸薬品 「二酸化塩素によるH7N9型鳥インフルエンザウイルス不活化を確認」

 

 大幸薬品(大阪市)は、H7N9型鳥インフルエンザウイルスに対する二酸化塩素の効果に関する実験を行い、「ウイルスを99.999%以上不活化することを確認した」と発表した。実験結果は2022年12月、中国の専門誌「Biosafety and Health (バイオセーフティーと健康)」に掲載された。

 大幸薬品は「二酸化塩素」がウイルスや菌に及ぼす影響を検証するため、研究を重ねていた中、ヒトに感染する可能性があるH7N9型鳥インフルエンザについて調べた。実験は2015年4~11月に、中国の研究機関(上海復旦大学三級生物安全防護実験室)と共同で実施した。

 H7N9型鳥インフルエンザウイルスを含んだ液体に、二酸化塩素ガス溶存液と二酸化塩素ガスを、それぞれ接触させる実験を行い、ウイルス表面に付着するH7N9型鳥インフルエンザウイルスが受ける影響を調べた。その結果、溶存液、ガスのどちらの場合も「ウイルスの99.999%以上が不活化された」という。

 鳥インフルエンザがヒトに感染することは極めてまれとされるが、H7N9型はヒトが感染した場合、高病原性を持つウイルスだと言われている。大幸薬品によると、季節性インフルエンザウイルスとは異なる株を持ち、飛沫(ひまつ)、エアロゾル、直接・間接的な接触によって幅広い症状を伴う呼吸器疾患を引き起こし、重症や死亡することもあるという。

 同社は今回の実験結果を受け「さらなる衛生対策の研究開発に役立てていきたい」としている。

 


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