
補聴器メーカーのリオン(東京都国分寺市)は、米通信技術大手クアルコム(米カリフォルニア州)が実施している音響技術に関するプログラム(Qualcomm Voice and Music Extension Program)に参加し、オーディオや音声通話における新しい体験を実現する「Snapdragon Sound Technology(スナップドラゴン サウンド テクノロジー)」の利用契約を締結した。
リオンによると「スナップドラゴン サウンド」は、英国にあるクアルコムの研究拠点で開発した最先端技術。高解像度でクリアな音楽再生や、遅延・音の途切れの少ない無線通信を、低消費電力で可能にしたという。スマートフォンやワイヤレスイヤホン、ヘッドホンなどが、これまで以上に途切れがなくつながり、高品質のオーディオ開発の実現に対応することができるとしている。
プログラム参加企業は、クアルコムの技術を使用することができ、参加メンバー同士でコラボレーションやイノベーション、ビジネス展開をすることを目的にしている。日本企業では、今回のリオンの参加で4社目になるという。
Snapdragon Sound Technologyの利用契約を結んだことで、今後リオンが開発する補聴器などに技術を利用することが可能となる。近年は無線通信技術の発展に伴い、補聴器などがスマホや多様な機器と連携できるようになっているとして、リオンは「生活のさまざまな場面での利便性向上に役立つ製品開発ができる」としている。