奈良市観光協会は12月17日に行われる春日若宮おん祭の「お渡り式」神事を観覧できる特別桟敷席を予約販売している。
同観光協会によると、春日若宮おん祭は春日大社の摂社・若宮の例祭で、平安末期の保延2(1136)年、関白・藤原忠通が天下泰平、五穀豊穣などを願い執り行って以来、一度も途切れることなく今年で889回目を迎える。
中でも、12月17日の「お渡り式」は「ご祭神である若宮様のお旅所へ社参する芸能集団や祭礼に加わる人々の行列を指す」と説明。巫女(みこ)や稚児のほか、平安時代や江戸時代など時代の風俗を奉仕者の衣装から見て楽しむことができるという。
特別桟敷席は3カ所あり、「お渡り式」の行列が出発する様子や芸能が奉納される「松の下式」、神楽や田楽、舞楽などが奉納される「お旅所祭」を席から観覧することができる。
予約は12月13日まで。観覧場所により2000円、4500円、1万円がある。