農業専門のIT企業ファーモ(宇都宮市)はこのほど、 IT技術を活用した「スマート農業」を推進するための連携協定を栃木県高根沢町と締結したと発表した。同社がこうした協定を自治体と結ぶのは初めてで、農家の高齢化や担い手不足などの課題解決を目指すとしている。
高根沢町では、ファーモが開発した水田の水位をインターネット経由で遠隔操作する技術の実証実験を2021年度開始。水位確認のため現場に赴く回数が減るなど省力化や燃料費の削減が認められた。今後は、農業のデジタル改革として、インターネットとつながる「IoT製品」を活用するための地域通信インフラの整備、蓄積データの利活用などを進める。高根沢町は補助金を創設する。
ファーモは「高根沢町との連携で開発した製品・サービスを全国展開し、農業の課題解決に貢献したい」としている。