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事業承継意向は減少傾向 課題は後継者育成 大同生命が調査

 大同生命保険が全国の中小企業経営者を対象に行った調査で、「事業承継したい」との回答がこれまでの調査と比べて減少傾向にあることが7月26日、分かった。今回の調査では53%と、2019年1月の調査に比べ20ポイント減少した。

 調査は今年6月1~28日に実施。8871社の経営者に直接面談かオンライン面談で尋ねた。19年1月の調査で73%を占めた「事業承継したい」との回答は、20年9月に58%、21年8月64%、22年8月56%と推移していた。

 「事業承継したい」と回答した企業に課題を尋ねると、「後継者の育成」(48%)を挙げた企業が最も多かった。「廃業したい」「未検討」と答えた企業では、「後継者の選定・確保」(35%)、「事業や業界の将来性」(31%)を課題に挙げる企業が多かった。

 回答した経営者の中には「事業承継したいが、子どもが成長するまで事業を継続できるか不安」「後継者はいるが、継ぐかどうかは本人の判断に任せたい」といった声があった一方、「自分がフォローできるうちに後継者に失敗を経験させることも大事」「後継者は他社で修業し社会経験を積んでから入社する方がよい」など事業承継に意欲的な意見も寄せられた。

 T&D保険グループの大同生命は、全国の中小企業経営者を対象とした調査「大同生命サーベイ」を15年10月から毎月行っている。


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