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輪島塗の小西庄五郎漆器店がクラウドファンディング 能登半島地震で朝市通りの店舗焼失

火災後の「小西庄五郎漆器店」店舗

 

 能登半島地震による火災で大きな被害を受けた輪島塗製造・販売の「小西庄五郎漆器店」(石川県輪島市)は、再起に向けたクラウドファンディング(CF)を2月29日から始めた。

 輪島朝市通りで250年前より店を構えるという「小西庄五郎漆器店」は、震災の火災で、店舗、自宅、倉庫、土蔵などを全焼。店舗1階にあった日用品から茶道具などの美術品、土蔵に保管していた塗り物、漆、作業場にあった輪島塗の工程に欠かせない各種の道具を焼失したという。

 店舗1階は焼失したものの、2〜4階は防火扉によって、小西家が江戸期から作り受け継いできたお椀や古文書、サンフランシスコ万国博覧会(1915年)で入賞した時の作品やメダルをはじめとする歴史的資料は被害を免れたという。こうした資料は「当店にとってだけでなく、輪島塗のために残すべきだと考え、再起し未来へ伝えていく」と決意を表明した。

 CFサイト「READYFOR(レディーフォー)」で5月29日まで募集し、目標金額は500万円。資金は職人の道具・材料や漆器製造に関わる運営費に充てる。金額に応じて漆の箸や輪島塗のお椀などのリターン品がある。

 


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