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大画面4K液晶テレビをコスパで選ぶなら注目! ハイセンスからネット動画視聴に最適な「A6K」シリーズが登場

 買い物をする際にはコスパ(コストパフォーマンス)、つまり支払った費用(コスト)に対し、最大限の効果(パフォーマンス)を得られることを重視するという人は多いはず。高額になりがちな電気製品は特にそうだ。いま、コスパを重視して大画面テレビを選ぶなら、真っ先にチェックしたいのはハイセンスの製品だろう。

 ハイセンスは、全世界での売り上げが3.5兆円という巨大な企業グループ。毎年、右肩上がりで成長を続け、テレビの出荷台数が2022年に続き2023年上半期も世界第2位と、世界で大きな存在感を放つブランドだ。

 2010年に日本法人として設立されたハイセンスジャパン(川崎市)は、2011年にテレビの販売からスタートし、現在は冷蔵庫、洗濯機、エアコンなども扱う総合家電メーカー。テレビは当初、価格の安さだけに注目が集まることが多かったが、2018年に「レグザ」で知られる東芝映像ソリューション(現TVS REGZA)を傘下におさめたことで、性能が飛躍的に向上。映像エンジン部分をTVS REGZAと共同開発し、日本基準の画質を実現した。

 つまり、世界規模での調達・生産によるコストメリットと、世界で最も品質に厳しい日本基準の性能、それを併せ持つのがハイセンスのテレビというわけだ。

 そんなハイセンスジャパンが、4K液晶テレビのエントリーモデル「A6Kシリーズ」(75V型/65V型/55V型/50V型/43V型)を10月末に発売すると発表した。このA6Kシリーズは、2022年7月に発売されたA6Hシリーズの後継機種。同社がA6Kシリーズの特長として挙げているのは、①ネット動画視聴に最適な機能・性能、②さまざまなデバイスと連携して楽しめる接続便利機能、③4K高画質を大画面で存分に楽しめる性能、の3点。現在、大画面テレビの購入を検討していて、何より価格を重視したい人、VOD(有料の動画配信サービス)などを存分に楽しみたい人、4Kテレビを初めて購入する人は、ぜひ注目したい内容になっている。

■17社のネット動画配信サービスに対応し便利機能も満載

 Amazon Prime VideoやNetflixなどの有料動画配信サービスを利用する人は年々増えており、2023年末には国内で3500万人を突破するという予測もある。もはやテレビで視聴するのはテレビ番組だけではなく、有料動画配信サービスや、YouTubeなどの動画共有サービス、TVerなどの番組見逃し配信サービスといった、幅広い意味でのネット動画が大きな存在感を占める時代といえよう。

17社のネット動画配信サービスに対応。
Netflix/AmazonPrimeVideo/Disney+/YouTube/DAZN/FIFA+/AbemaTV/hulu/Lemino/U-NEXT/NHK+/TVer/Rakuten TV/WOWOWオンデマンド/FOD/Net-VISION/SPOOX

 そんな時代を見すえ、ハイセンスのテレビはこれまでもネット動画視聴に便利だったが、A6Kシリーズでは、新しく6つのVOD(DAZN、FIFA+、NHK+、TVer、WOWOWオンデマンド、FOD)を追加。なんと合計17社のネット動画配信サービスに対応し、人気のネット動画サービスをほぼもれなく、ダウンロードやインストールなしで楽しめるようになった。リモコンには、10社のVODダイレクトボタンがあり、ボタンを押すだけでテレビの電源がON、選択したVODの画面が表れる。また、VIDAAボイス機能を搭載しているのでリモコンに話しかけてテレビを音声操作することも可能だ。さらにBluetooth対応なので、テレビにリモコンを向けなくても操作できるのも何気にありがたい。

抗菌加工のリモコンには10社のVODダイレクトボタンを装備。裏面には滑り止めも

 テレビは家庭のAV機器の中心だという視点から、A6Kシリーズでは接続便利機能も大幅に強化された。

 まず、iOS用のAirPlay2、アンドロイド用のAnyview Castに対応し、スマホの画面をテレビに映し出せる「スクリーンシェア」機能、いわゆるミラーリングだ。スクリーンシェアの方式はいろいろあり、方式によってはVODの画面やブラウザの画面しかシェアできないが、A6Kシリーズではスマホで撮った写真や動画など、あらゆるスマホ画面をテレビに映し出して楽しめるという。

スクリーンシェア機能のイメージ

 「Anyviewホームサーバー」は、A6Kシリーズで録画した番組を他の部屋にある同社製テレビ(2018年以降の発売モデル)でも視聴が可能な機能。例えば1階のリビングにあるA6Kで録画したコンテンツを、2階の寝室にあるテレビ(同社のクライアント機能付き)でも視聴できるというわけだ。

 「スマートホーム」は、AmazonのEchoシリーズをはじめとするAlexa内蔵スマートスピーカーに対応した機能。ホームスピーカーと接続してAlexaに話しかければ、電源のオン・オフ、チャンネルや入力信号の切り替え、音量の上げ下げなどを行ってくれる。Apple版のスマートホーム規格HomeKitにも対応しているので、iPhoneなどでも同様の操作が可能だ。

 そのほか、HDMI が(HDMI 2.1端子×2を含む)計3端子(65型、75型は4端子)に増えたり、Bluetooth内蔵でワイヤレスのヘッドフォンやスピーカーも使えたりと、接続機能はかなりの充実ぶりだ。子どもが宿題をしている間もワイヤレスヘッドフォンで音を立てずにテレビを見たり、皿を洗いながらAlexaに話しかけてテレビを操作したりと、さまざまなシーンで生活がより便利になりそうだ。

Anyviewホームサーバーのイメージ

■画質・音質にも気を配ったハイコストパフォーマンス

 エントリーモデルとはいえ、大画面の4K液晶テレビ。画質面でもぬかりはない。テレビの画質を決めるのは、映像エンジンとディスプレイといわれるが、A6Kシリーズは、TVS REGZA社と共同開発した新高画質エンジン「HI-VIEWエンジンLite」を搭載。地デジ/BS/CS、4K放送、ネット動画、ゲームなどさまざまなコンテンツやシーンに特化した映像処理を行うことで、クラスを超えた美しい高精細画質を目指している。

新開発の高画質エンジン「HI-VIEWエンジンLite」のイメージ

 特にVODなどのネット動画を視聴する際は、「AIネット映像高画質処理」を施し、さまざまなネット映像を見やすく調整。これは、ネット配信のコンテンツをAIで分析し、コンテンツにあわせて色濃度/超解像処理/輝度/ダイナミックガンマ補正など最適な映像処理を行い、高いコントラストと自然な色彩で表情豊かに再現するというもの。

 また、残像感の少ないなめらかな映像を実現する「クリアモーション」は、毎秒30コマの映像のフレーム間に、AIが前後の映像を参考に作り出した補間映像を追加、毎秒60コマにできる機能。これにより、スケートボードやカーレースなど動きの速いスポーツも残像感の少ないなめらかな映像で視聴が可能。3Dノイズリダクションによるクリアな映像と相まって、動きの速い映像や、右から左に流れる文字情報なども見やすくなり、長時間の視聴も楽になる。

クリアモーション機能で映像を補間するイメージ

 そのほか、スポーツのように画面の動きやフレームの揺れが激しい時、映像の揺れを抑える「フレームジャダー低減」機能、映像に奥行き感と質感を与える「テクスチャー復元」、部屋の明るさに応じた画面に自動調整する「環境光センサー」、ゲームに最適な画面に自動設定する「低遅延ゲームモード&ALLM対応」など、実用的な機能がしっかり採用された。

 パネルは、斜めから見ても画面が白っぽくならないADSパネルを採用(50V型以外)。これは前モデルとまったく同じだそうだが、画質はかなり向上しているように見える。新開発の「HI-VIEWエンジンLite」がいかに威力を発揮しているかということだろう。

 A6Kシリーズは、ハイセンスのテレビとして初めて、映像だけでなく音もTVS REGZA社と共同開発したのも大きな特徴だ。従来の人の声を引き立たせるチューニングから、より重低音の演出を重視する方向になり、さらに迫力のある音響体験ができるという。従来どおり、アイレックス社のPRISM、FOCUSといった音響最適補正技術も搭載し、番組とコマーシャルの音量差や効果音とセリフの音量差を自動調整する「オートボリューム」、映画やドラマで人の声が聞きとりやすくする「クリア音声」が採用されている。

 A6Kシリーズはオープン価格で、市場予想価格(税込み)は43型が7万円、50型が8万円、55型が9万円、65型が12万円、75型が17万円となっている。さまざまな分野で値上げのニュースが相次ぐ中、A6Kシリーズの価格設定は、前モデルA6Hシリーズ発売時と同等に抑えているという。それでいて機能・性能は大幅にアップしているのだから、まさにハイコストパフォーマンス。当然のことながら旧モデルは型落ちとなれば価格が下がっていくだろうから、旧モデルを狙う人もいるだろうが、明らかな機能・性能の差を考えれば、どちらが本当にコスパが高いのか、じっくり考えたほうが良さそうだ。発売は10月末の予定だ。

A6Hシリーズ(左)とA6Kシリーズ(右)の映像比較。同じパネルを使っているが、映像エンジンの進化でだいぶ違いが。輝度もデフォルトでかなり上がっている。

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