産業能率大（東京都世田谷区）の総合研究所はこのほど、今年で34回目の「2023年度新入社員の会社生活調査」の結果を発表した。それによると「35歳時点での理想の年収」は、「600万～700万円未満」の回答が20.８％で最も多く、全体の平均額は727万3642円だった。
「35歳時点での理想の年収」の平均額は、コロナ禍の新入社員を調査対象とした2021年度調査では調査以来最低の559万3254円だった。22年度は695万3122円に上昇。今回はさらに22年度を約32万円上回り、調査以来の最高額になったという。
最多回答額の「600万～700万円未満」に次いで多かったのは19.5%を占めた「500万～600万円未満」。「300万円未満」は2.2%、「2000万円以上」は2.9%だった。
調査は3月29日～4月19日、産業能率大開催の「新入社員研修受講者」を対象にオンラインで実施。有効回答者は316人。「新入社員の会社生活調査」は、新入社員の働く意欲や新社会人としての意識、将来の目標などを把握することを目的に、1990年度から毎年実施している。
