建設コンサルトの建設技術研究所(東京都中央区)ら4社は、沖縄県伊平屋(いへや)島でこのほど実施した、次世代の交通手段として期待される「空飛ぶ車」の試験飛行に成功したと発表した。
空飛ぶ車は伊平屋島の米崎キャンプ場から野甫港までの往復約2キロを飛行。関係者のほか、地元の住民や小学生も見学に訪れ、試験飛行の成功を見守った。
空飛ぶ車は、都市部の渋滞緩和、二酸化炭素排出削減などの社会課題の解決に役立つ新しい移動手段として期待されている。2025年開催の大阪・関西万博を機に、「空の移動革命に向けた官民協議会」を中心に実装に向けた取り組みが進む。
今回の試験飛行に関わったのは、建設技術研究所をはじめ、日本空港コンサルタンツ(東京都中央区)、空港施設(東京都大田区)、エアーエックス(東京都千代田区)。4社は「空飛ぶ車は、人の移動や物流の概念を大きく変え、人々の生活や地域に新たな価値と活力をもたらす可能性を秘めている。今回の試験飛行の経験を生かし、空飛ぶクルマの普及に貢献していく」としている。