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中小企業の海外展開はアジア市場が中心 SaaSレビューサイト「キャプテラ」が調査

キャプテラ 「日本の中小企業のグローバル化実態調査」

 

 SaaS(インターネット経由で利用できるソフトウエア)レビューサイト「Capterra(キャプテラ)」は、「日本の中小企業のグローバル化実態調査」を行い、結果を発表した。調査は「日本在住者であること」「18歳以上、66歳未満であること」「2~250人規模の中小企業の経営者、役員、または係長職以上で自社の海外事業を把握していること」「会社は2023年4月時点で設立から4年以上経過していること」を条件に2022年3月28日~4月3日、オンラインで行ったところ、255の有効回答を得た。

 まず、海外事業の展開の形態について複数回答で尋ねたところ、「海外の企業と取引」(64%)、「海外に拠点」(28%)、「現地で製品やサービスを提供」(23%)が上位を占めた。インターネットで注文を受けることが容易になっているにもかかわらず、「電子商取引(EC)で海外向け販売」と回答したのは12%と少ないのは、「国ごとに異なる関税や配送方法が歯止めをかけているようだ」と、同サイトは分析した。

 次に、「現在、主にどの国で海外展開を行っているか」という質問に対し複数回答で、中国(45%)、米国(36%)、韓国(25%)、台湾(24%)、タイ(21%)の順で、「海外進出・取引を検討している主な市場」については、米国(39%)、中国(22%)、タイ(17%)、ベトナム、インドネシア(ともに15%)、台湾、シンガポール、マレーシア(ともに13%)という結果で、アジア市場が中心となっている実態が明らかになった。

 22年度の海外売上高は前年と比べ「増加した」と「減少した」はともに33%で、「変わりなし」が28%だった。

 キャプテラは、SaaS製品を無料で比較できるプラットフォームで、1999年の創業以来、多くの中小企業をサポートしてきた、としている。

 


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