商業・文化施設の空間創造を行う丹⻘社(東京都港区)と大手メーカーらによる共同事業体のpoint 0(東京都千代⽥区)は、point 0が運営する会員制コワーキングスペース「point 0 marunouchi」の会議室リニューアルを行い、リニューアルによって排出される二酸化炭素(CO2)約10トン分のカーボン・オフセットを実施した。
point 0は、丹⻘社をはじめダイキン工業、パナソニック、TOTOなどの企業が参加する協創・共創のための事業共同体。運営する「point 0 marunouchi」は、「未来のオフィス空間」を実現していくための実証実験の場として位置づけられている。
同会議室の改装にあたり、オフィス空間づくりのカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ全体で排出量ゼロとする)実現を目的に、改装時に生じる廃棄物をリサイクルしたり、CO2排出量の少ない内装材を使用したり、適切な森林管理の認証であるFSC認証に適合する家具を設置するなどを行った。
さらに、ダイキンの提供する空調管理システム「DK CONNECT」によって空調の運転状況を見える化し効率的な空調を行うことや、国が認証する「J-クレジット制度」を活⽤して持続的にCO2削減を実現する「カーボン・オフセットルーム」としてリニューアルした。
また、丹⻘社は会議室にFSC認証木材のみを使用し製作したサイドテーブルとコートハンガーを設置。コンセプトの「⾒えない“何か”のカタチ」に合わせてデザインした家具は、同社が2022年7月に「FSC-CoC認証」(FSC-C179924)を取得して以来、初のFSC認証規格に適合した家具になったという。
丹⻘社は今回の取り組みについて、「会議室改装におけるカーボン・オフセット実施で得られた知⾒を通じて、空間づくりや施設運⽤における環境負荷の低減の取り組みを継続的に進める」とコメントしている。