龍谷大(京都市)はこのほど、社会学部を瀬田キャンパス(大津市)から深草キャンパス(京都市)に2025年4月移転すると発表した。社会科学の集積拠点として深草キャンパスの施設も整備し、新たな知や価値の創出を目指すという。
深草キャンパスに移る学生数は約2300人。移転にあわせて、社会学部の学科数を現行3学科から1学科に改組する。社会学と社会福祉学を総合して学びの幅を広げる「総合社会学科」(仮称)の設置を構想している、という。
学生の受け入れに伴い深草キャンパスの施設整備にも着手する。既存施設を改修するほか、四つの新棟を設ける。講義室は約5000席、食事スペースは約900席増える。課外活動スペースも延べ床面積比で約2.3倍になるという。各棟には、多様な人々が集うキャンパス機能として「オールジェンダートイレ(仮称)」も整備する予定だ。
龍谷大は「施設整備の創造コンセプトは“深草を森にする”。キャンパスの各所に深草の森を体現する豊かな緑地を配置し、ベンチやパーゴラ(棚)を置いて人々が集うたまり場とする。ポストコロナを見据えたキャンパスとして、学生や教職員はもとより地域の方などが集い、多様な交流を促す森のキャンパスを目指す」としている。