KYBメディカルサービス(東京都渋谷区)は、医療法人社団同心会の協力で、血液検査結果のレポートを5月29日、大幅にリニューアルする。
KYBメディカルサービスは、1991年に分子栄養学に基づく全身のスクリーニング検査を行うための60項目(当時)の血液検査セットを確立し、医師による解析を始めた。血液検査と尿検査の結果から足りない栄養素を割り出し、医師や管理栄養士が生活習慣や栄養アドバイスを行っている。
リニューアルは、受検者にも結果が分かりやすいよう、評価項目を「血液検査」「体組成」「自覚症状」「食生活」「日常生活」の五つに分類した。さらに血液検査項目は「タンパク質関連項目」「血糖関連項目」「脂質関連項目」など10の関連項目に分け、それぞれをA~Eの5段階で評価する。主観を除くために人工知能(AI)技術を活用して多面的に評価計算を行う、としている。
直近6000人分のスクリーニング検査では、例えば「タンパク質関連項目」で評価Aだった受検者のがんの罹患率が2.23%だったのに対し、Dだった受検者は4.95%など、相関が認められたという。
同社は今後、今回の6000人分のデータ解析に加え、過去に受診した約38万人のスクリーニング検査の臨床データを多面的に統計解析し、データ活用の可能性を広げたい、としている。
スクリーニング検査費用は、医療法人社団同心会KYBクリニックで1万1000円、レポート費用は5500円。全国の約180の提携医療機関でも受けることができる。