「アーシング教育」を開始 北豊島学園、多角的な視野の構築などが目的

北豊島中学校・高等学校 「アーシング教育」

 

 学校法人北豊島学園(東京都荒川区)が運営する北豊島中学校・高等学校は、2021年度から学校の一角の土地を「研究検証フィールド(Research Field)(仮)」に設定し、学生たちが研究を行う「アーシング教育(Earthing Education)」を開始した。

 北豊島中学校・高等学校は、社会や時代の動きに応じて科目横断的に幅広い分野を学ぶリベラルアーツ教育を展開している。紙面上では得られない知識や疑問点などを、土壌の実験・観察・考察を通して学ぶ。多角的な視野の構築などを目的としていて、多岐にわたる教育展開が期待できるという。

 これまでに学生たちは「更地から耕地をつくる」という課題を出発点に、土を耕地化する研究を行い、実地検証に取り組んだ。ある生徒からは「開墾ってこんなに大変なんだぁ」という声も上がったという。

 実施・検討している学習項目は「自然植生に発生付随する昆虫類の観察研究」「土中生物(ミミズなど)が土壌改良に及ぼす影響の研究」「土地のpHによる植生の変化の研究」などで、今後は土壌の改良実験、土の性質把握実験、地質調査など、教科を融合したテーマの取り組みを、順次行っていく予定としている。

 

あなたにおススメの記事


関連記事

スタートアップ

スポーツ

ビジネス

地域

政治・国際

株式会社共同通信社