スーパーの売り場で野菜を探したり、乳飲料を手作りしたりして、バランス良い食事の大切さを知ってもらう——。首都圏と近畿圏でスーパー「ライフ」を展開するライフコーポレーション(東京都台東区、大阪市淀川区)と、乳製品大手の雪印メグミルク(東京都新宿区)が、食育啓発イベント「親子で『食べること』『ミルクのおはなし』について学ぼう」を1~2月に4カ所で開催した。参加した子どもたちからは「野菜が好きになった」「これからもっと牛乳を飲む」といった声が聞かれた。
イベントはライフの4店舗(東京都1カ所、神奈川県1カ所、大阪府2カ所)で計8回開かれ、合計93人(39組の親子)が参加した。ライフの部では、「力や熱になるもの」「血や肉になるもの」「体の調子を整えるもの」と食べ物の3分類を説明。その後、親子ペアで①葉を食べる野菜②外側と内側の色の違う野菜③実を食べる野菜④根を食べる野菜――などを、売り場で探すミッションゲームを実施。近畿圏では野菜に関する○×クイズを実施した。ライフ川崎塚越店でイベントに参加した小学1年の女児は「ちょっとママに教えてもらった」とはにかんだ。
雪印メグミルクの部は、牛乳以外にもチーズ、バター、ヨーグルト、練乳など乳製品が多岐にわたることを紹介。講師役の担当者が「子どもの牛が飲むためのものを分けてもらっているんだから、大事にいただきましょう」と教えた。さらに、旬の果物の風味を加えたインドの乳飲料「みかんラッシー」の手作りに挑戦。ライフ川崎塚越店で参加した横浜市の小学4年生の男児は「手軽に作れて、楽しかった」と笑顔を見せた。
ライフの部では「5 A DAY」として握り拳一つくらいの分量を1皿とし1日5皿の野菜を、雪印メグミルクの部では「3-A-Day」として1日に3回または3品の乳製品を、それぞれ摂取することが大切だと強調された。
雪印メグミルクの山内清貴・関東コミュニケーションセンター長は「弊社には創業以来、いい土に生えた草をはんだ牛からできた乳製品をいただいて健康になるという『健土健民』の考え方がある。小さいうちから、その大切さを理解してほしい」と訴えた。ライフコーポレーションの小川啓サステナビリティ推進部課長は「子どもに食の大切さを知って健康になってもらうことが、地域社会への貢献」と話した。