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内山壮真選手(左端)がトスしたボールを打ち打撃の見本を示す山瀬慎之助選手(手前右)=東京都江東区の南陽小学校、2024年12月15日

ヤクルト・内山と巨人・山瀬が子どもに野球の魅力伝える 東京でプロ野球選手会催事

 子どもたちがプロ野球選手と共に野球を楽しむ一般社団法人日本プロ野球選手会(東京都中央区)主催の催しが12月15日、東京都江東区の南陽小学校など全国4つの小学校で開かれた。子どもたちは憧れの選手の手ほどきを受け、寒空に負けない元気いっぱいの姿で野球を楽しんだ。

 この催しは日本マクドナルド(東京都新宿区)が協力する野球振興事業「マクドナルド野球・ソフトボール体験会サポートプロジェクト」。野球・ソフトボールの競技人口が減っていることを踏まえ、野球の魅力を伝えて野球に親しむ子どもたちを増やす試みとして2020年から毎年実施している。

 今年は、15日の4会場のほか、21日に6会場、22日に6会場の計16カ所で実施する。

子どもとキャッチボールする内山壮真選手(中央)
 

 東京都江東区の南陽小の校庭で開かれた催しには、巨人の山瀬慎之助選手と、ヤクルトの内山壮真選手の2人が参加。野球未経験者も含む未就学児童と小学生約150人に、キャッチボールや投球、守備、打撃、ランニングなどの基本動作や野球に臨む心構えなどを、ソフトボールを使って見本を示しながら分かりやすく指導した。

 投球では「捕りやすいよう相手の胸に向かって投げる」(山瀬選手)、「体全体を使って、肩を回して投げよう」(内山選手)などとアドバイス。守備では山瀬、内山両選手共に「ボールは体の正面で捕ろう」と呼びかけた。

 打撃はトスしてもらいながら挑戦。両選手は「ナイス、バッティング」「うまいよ」など、一人一人に声を掛けながら、打撃フォームの修正などを助言していた。

子どもの打撃を見る山瀬慎之助選手(左)
 

 ランニングでは、子どもたちが「ホームベース出発組」と「2塁ベース出発組」の二手に分かれて、リレー式のベースラン一人1周の競走に挑戦。見学する大勢の保護者の声援を受けながら、小さな歩幅の未就学児も、大人顔負けの走塁を披露する地元野球チーム所属小学生も、それぞれ力いっぱいベースを走り抜け、大勢で楽しめる野球の面白さの一端を体感していた。

 プロの指導を受けて感激した小学2年の男子児童は「めったに会えないプロ野球選手に会えるいい催しでした。参考になることを教えてもらって楽しかった」と話した。

 小学6年の女子児童は「とても楽しかった。分かりやすくいろいろなことを教えてくれた。特に肘だけで投げてしまう癖があるので、投げ方のアドバイスがとてもためになった。この日は野球をしたことがない子どもたちが大勢(約50人)参加したけど、みんな楽しそうで良かった」と述べた。

 およそ1時間半、子どもたちとみっちり野球を楽しんだ山瀬選手は子どもたちへのあいさつで「ぼくらもとても楽しかった。みんなも野球を楽しんでくれて本当にありがとう」と述べた。

 内山選手は「きょう野球を初体験した人の中で、もし野球が楽しいと感じたら、野球をはじめとするスポーツにぜひ挑戦してください」とあいさつした。


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