東京農業大学(東京都世田谷区)はこのほど、ZEROCO(東京都渋谷区)と産学連携推進に関する包括協定を締結した。食材や食品の鮮度を長期間、高品質で保持するZEROCOの技術を活用、日本の食産業の基盤形成と世界の食に関する課題への貢献を目指し、共創イノベーションを進める、としている。
新しい食の共同事業化や農業、漁業、畜産業でのアントレプレナー(起業家)創出などに向け、活動や共同研究を行う。東京農大の江口文陽理事長は「ZEROCOの技術を東京農業大の持つ『総合農学』『総合情報学』を駆使して科学的に実証し、幅広い世代や業界が喜ぶ“新たな食材提供技術の実装”を目指す」と意気込んでいる。
またZEROCOの楠本修二郎社長は「当社が目指す『健康的でサスティナブルでおいしい食を通じて、急増する地球環境の課題に貢献し、超少子高齢化を迎える日本の食産業の発展を支える基盤を築く』という目標を実現するための重要な第一歩」と期待を寄せた。