伊豆半島にある上原美術館(静岡県下田市)は、コレクションの中から「麗(うら)らかな春の空気が漂う作品」を中心に紹介する企画展「春の訪れ」を同美術館近代館で4月14日まで開催している。
戦時中の1945年頃、洋画家・安井曽太郎が疎開先の埼玉県寄居町で満開の桜を描いた「桜と鉢形城址」や、洋画家・須田国太郎の「枝垂桜」を展示。このほか梅原龍三郎の「江ノ浦、残月」、横山大観の「夜桜」、ピサロの「エラニーの牧場」、モネの「藁(わら)ぶき屋根の家」、マティス挿画の「シャルル・ドルレアン詩集」といった絵画を公開している。
仏教美術を収集している仏教館では、「時の結晶 仏教美術ー上原コレクションの40年ー」と題して、開館40周年仏教美術コレクション展を開催している。
会期中は無休。入館料は一般1000円、学生500円、高校生以下無料。