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【がんを生きる緩和ケア医・大橋洋平「足し算命」】推しに寄付、「来年の企て」実行中
【がんを生きる緩和ケア医・大橋洋平「足し算命」】推しに寄付、「来年の企て」実行中

【がんを生きる緩和ケア医・大橋洋平「足し算命」】推しに寄付、「来年の企て」実行中

2024年2月26日=1,786
*がんの転移を知った2019年4月8日から起算


2022年4月に隣町である愛知県弥富市へ移転してきたけれど、名称は名古屋競馬場のまま
2022年4月に隣町である愛知県弥富市へ移転してきたけれど、名称は名古屋競馬場のまま

▽企てを実行したら…

 昨年末このコラムで、「来年の企て」として、下記宣言をした。
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▽来年の企て
そんな訳で、ひとつ企てを宣言します。2024年はYouTubeライブでJRAのGⅠレース前に予想配信をやってみたい。来年は2月から12月まで合計24レースあるゆえ、体調などを言い訳にして実行できぬこともありましょう。その場合、あいすみません。

急変ない限りこの先3カ月は生きていられそうと思っているけれど、半年以上先となると、悲しいかな、分かりません。なぜならば、こんな風に先のことをしゃべっていて、その4カ月後の再会がかなわなかったがん仲間も幾人かいるから。でもこんなん考えてもキリがない。だから今できること、できそうなことから、まずはやってみる。これに尽きると思って、生きてます。
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 ということで、ひっそりこっそり試みているユーチューブらいぶ配信で、この企てを実行している。さすがに配信を毎週できる器ではなく、重賞、なかでもGIレースの前夜と限っている。ちなみに日本中央競馬会(JRA)のGIレースは年20回あまりだが、日曜に行われることがほとんどだ。
通常は土曜夜に予想配信する。がん発病前から個人的な予想はしていた。表向きには「投資」と呼んでいるが、実のところは「寄付」であります。

▽がぜん面白くなった

 先日は配信でフェブラリーステークスを予想した。同時期開催のサウジカップの賞金約15億円につられて、大物たちは日本にいない。という訳で小粒ぞろいとなった今回のフェブラリーステークス・メンバーは予想屋の腕の見せどころだ。詳細は割愛させてもらうが、絶大なる自信の元に勝馬投票券を購入した。要するに馬券のことだ。結果やいかに・・・

 乾杯とはいかず、完敗だった。走らせるペースが速すぎた。長距離走なのに短距離スタートダッシュみたいに走り始めたらどぉなるか。その通り!バテるに決まっとる。わたくしの推し方々が一人また、いや1頭また1頭と順位を下げていった。その結果、諭吉さんが幾人も家を出てしまった。二度と帰らぬ外出である。う~ん。

 ここで気づかされた。レースの展開そのものが凡人には想像できないギャンブルなのだ。今回は走るペースが速かったので、先行勢は疲れて後方勢が追い越した。一方ペースが遅いと先行勢がそのまま残ってゴールするだろう。やっぱりルーレットの世界や。がぜん面白さが増してきた。

地方競馬とは言え一周1100mほどの眺めは圧巻、因みに中央競馬に属する東京競馬場(東京都府中市)は一周2100mほどとほぼ2倍
地方競馬とは言え一周1100mほどの眺めは圧巻、ちなみに中央競馬に属する東京競馬場(東京都府中市)は一周2100mほどとほぼ2倍

▽気が楽になった

 そしてこう思うようにもなった。これは楽しみなんやと。楽しいことやる時には寝食忘れて時間をかける。だったらお金もかけなきゃ。タダで楽しむなんて虫がよすぎる。旅やグルメでお世話になるのは英世さんよりも、やっぱり諭吉さんのことが多い。投資でもなければ寄付でもない、楽しみや。あ~随分と気ぃ楽になってきた。よし、さっそく今日もいまから新聞片手に頭を絞るぞ!

 このユーチューブらいぶ配信をしぶとく続けています。配信日時が不定期なためご視聴しづらいとは察しますが、どこかでお気づきの際にはお付き合いくださいな。ご登録も大歓迎。応援してもらえると、恐れながら、わたくし生きる力になります。

(発信中、フェイスブックおよびYouTubeチャンネル「足し算命・大橋洋平の間」)


おおはし・ようへい 1963年、三重県生まれ。三重大学医学部卒。JA愛知厚生連 海南病院(愛知県弥富市)緩和ケア病棟の非常勤医師。稀少がん・ジストとの闘病を語る投稿が、2018年12月に朝日新聞の読者「声」欄に掲載され、全てのがん患者に「しぶとく生きて!」とエールを送った。これをきっかけに2019年8月『緩和ケア医が、がんになって』(双葉社)、2020年9月「がんを生きる緩和ケア医が答える 命の質問58」(双葉社)、2021年10月「緩和ケア医 がんと生きる40の言葉」(双葉社)、2022年11月「緩和ケア医 がんを生きる31の奇跡」(双葉社)を出版。その率直な語り口が共感を呼んでいる。


このコーナーではがん闘病中の大橋先生が、日々の生活の中で思ったことを、気ままにつづっていきます。随時更新。


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